【すんなりわかる】AviUtlのオブジェクトの概要や基本操作

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AviUtlの拡張編集で使うオブジェクトについての解説ページです。




AviUtlのオブジェクトとは

 

オブジェクト

オブジェクトとは日本語では「対象」や「」を意味します。

AviUtlでは、このオブジェクトをどんどん追加しながら動画編集を進めていきます。


オブジェクトには、画像やテキスト等だけではなく、「発光」「モザイク」「シーンチェンジ」など色んな効果も含まれます。

 

オブジェクトの追加方法

オブジェクトは、追加したいレイヤーの上で右クリックし、「メディアオブジェクト」又は「フィルタオブジェクト」>「追加したい物」と進め、追加したい物をクリックすると追加できます。

 

例として、「Layer3」に「テキスト」を入れます。

1.レイヤー上で右クリック

緑の枠で囲んだ「Layer3」の上で右クリックすると、メニューが開きます。

 

2.メディアオブジェクトからテキストを選ぶ

メディアオブジェクトの追加」にカーソルを合わせると、オブジェクトの一覧が出てきます。

テキストを選ぶと「Layer3」に「テキスト」が追加されます。

 

テキストに限らず、他のオブジェクトも同じ手順で追加できます。

また、同じレイヤー上で後ろにどんどん追加していくこともできます。

 

オブジェクトの選択について

オブジェクトは、下記のように色んな方法で選択できます。

 

選択方法の種類

  • 個別に選択
  • Ctrlキーで1つ1つ追加して複数選択
  • ドラッグで複数選択
  • レイヤー上のものを一括選択
  • Ctrl+Shiftで一括選択
  • カーソル以降に開始するオブジェクトを選択
  • カーソル以前に終了するオブジェクトを選択
  • 全選択

 

やり方については、長くなるので下記記事にまとめています。

オブジェクトの選択方法まとめ

 

オブジェクトの移動と動かす方法

オブジェクトは動かすことができます。

 

※移動と言っても、ここでは直線移動や曲線移動などの移動ではなく、画面上やタイムライン上での位置を変える方法について掲載しています。

直線移動などについては「AviUtlのオブジェクトの移動のやり方・使い方」のページに掲載しています。

 

タイムライン上で動かすには

タイムライン上に配置したオブジェクトを左クリックし、押したままにすると、オブジェクトの色が変わります。

 

例として、先ほどの「テキスト」を動かします。

タイムラインのオブジェクトを動かす

「テキスト」を左クリックしたまま右に動かします。

テキストのオブジェクトが右に移動します。


そのまま別のレイヤーに移動させることもできます。

ウィンドウ上で動かすには

ウィンドウ上のオブジェクトを直接ドラッグするか、又は設定ダイアログから動かすことができます。

 

直接ドラッグして動かす

例えば、画面上のてきとうな所をクリックして右上に動かします。


動画の映像全体が右上に移動します。


テキスト、図形などももちろん動かせます。


円図形を右下にドラッグ

 

設定ダイアログから動かす

設定ダイアログのX軸、Y軸、Z軸から動かすことができます。


X軸:横(左右)に移動

Y軸:縦(上下)に移動

Z軸:手前~奥行きの移動

 

種類

オブジェクトには、フィルタオブジェクトとメディアオブジェクトがあります。

追加したいレイヤーのライン上で右クリックをして出てくる「メディアオブジェクト」、「フィルタオブジェクト」にカーソルを合わせると一覧が出てきます。

 

メディアオブジェクト

一覧

  • 動画ファイル
  • 画像ファイル
  • 音声ファイル
  • テキスト
  • 図形
  • フレームバッファ
  • 音声波形表示
  • シーン
  • シーン(音声)
  • 直前オブジェクト
  • パーティクル出力
  • カスタムオブジェクト
  • 時間制御
  • カメラ制御
  • フィルタ効果の追加
  • etc

 

 

動画ファイルやテキスト、画像、図形などのオブジェクトは青いバー、音声は赤いバー、フィルタ効果やカメラ制御などはエメラルドグリーンぽいバーがタイムライン上に設置されます。

 

各オブジェクトの解説ページ

全エフェクトの解説ページ

フィルタオブジェクト

一覧

  • シーンチェンジ
  • 色調補正
  • ぼかし
  • モザイク
  • 発光
  • 拡散光
  • グロー
  • 放射ブラー
  • 方向ブラー
  • レンズブラー
  • モーションブラー
  • 振動
  • 反転
  • ラスター
  • 画像ループ
  • 色ずれ
  • 単色化
  • 拡張色設定
  • 部分フィルタ
  • 音声ディレイ
  • ノイズ除去フィルタ
  • シャープフィルタ
  • ぼかしフィルタ
  • クリッピング&リサイズ
  • 縁塗りつぶし
  • 色調補正
  • 拡張色補正
  • 音量の調整

 

 

参考:各オブジェクトの解説

 

オブジェクトの右クリックメニュー

オブジェクトの上にカーソルを合わせ右クリックすると、メニューが出てきます。

  • コピー
  • 貼り付け
  • 切り取り
  • 分割
  • 削除
  • 中間点を追加
  • 中間点を削除
  • グループ化
  • グループ化解除
  • 上のオブジェクトでクリッピング
  • カメラ制御の対象
  • 長さの変更
  • 中間点を時間で均等配置
  • エイリアスの作成

 

コピー

やり方

選択したオブジェクト上で右クリックし「コピー」を選択する。

または、「Ctrl」+「C」でコピーできます。

上手くできない場合はオブジェクトを左クリックしたまま「Ctrl」+「C」でもできます。

また、複数のオブジェクトを一括コピーもできます。

 

貼り付け

やり方

オブジェクトを配置したい場所で右クリックし「貼り付け」を選びます。

または「Ctrl」+「V」でも貼り付けられます。


どこかのオブジェクトの直後に詰めて貼り付けたい場合は、「貼り付けたい場所の直前にあるオブジェクトを選択し右クリックから貼り付けを選ぶ」とできます。

または、直前のオブジェクトをクリックしたまま「Ctrl」+「V」で隙間を開けずに詰めて配置できます。


 

切り取り

やり方

選択範囲を設定し、切り取りたいオブジェクトの右クリックメニューから「切り取り」を選びます。


選択した範囲の分だけ切り取られ、残ったオブジェクトは2つに分割されます。


切り取ったオブジェクトは貼り付けることができます。

 

分割

やり方

選択したオブジェクト上で右クリックし、「分割」を選びます。


オブジェクトが2つに分割されます。


キーボードの「Sキー」を使うと連続で分割できます。

オブジェクトをダブルクリックで選択した状態にします。
(※選択されているとオブジェクトの外枠が破線になります。)


現在のフレーム位置を示す「縦の赤いライン」を分割したい場所に合わせます。


そしたら、「Sキー」を押すと分割されます。


さらに分割したい時は、「縦の赤いライン」を移動させ、また「Sキー」を押します。


また、「Sキー」を押したまま、この「赤いライン」を移動させると、動かしたフレームの分だけ分割されます。

 

削除

やり方

削除したいオブジェクトを右クリックし、メニューから「削除」を選びます。

複数のオブジェクトを一括削除することもできます。

 

中間点を追加

中間点は1つのオブジェクト上に複数追加できます。

中間点についての詳細は別記事にて。

 

右クリックから追加

オブジェクトを右クリックして「中間点を追加」をクリック。


右クリックした位置に逆三角形のマーク「▼」が付きます。


※環境設定の「中間点追加・分割を常に現在フレームで行う」にチェックを入れていると、現在フレームを表す「赤い縦のライン」の部分に中間点が追加されます。


 

「Pキー」で追加

オブジェクトを選択した状態にします。


キーボードの「P」を押すと、「赤いライン」上に中間点が追加されます。

 

設定ダイアログから追加

本設定ダイアログを開き、上部にある「青いバー」の上で右クリックするとメニューが開きます。

現在位置に中間点を追加」を選ぶと追加できます。

 

中間点を削除

中間点の削除方法

中間点の近くで右クリックし、メニューから「中間点を削除」を選びます。

削除対象となる中間点は、右クリックした際、逆三角形が水色に変わります。

 

グループ化

複数のオブジェクトをグループ化してまとめることができます。

グループ化されたオブジェクト群は一緒に動かしたり、まとめてコピーしたりなどできます。

項目によっては、グループ化されていても、個別にしか設定できないこともあります。

 

グループ化の詳細は別記事にてまとめているのでそちらも参考にして下さい。

参考:オブジェクトのグループ化について

 

グループ解除

グループ化されたオブジェクト群は右クリックメニューの「グループ解除」から解除できます。

 

グループ化解除のやり方

例えば、動画は「動画ファイル(映像)」と「音声ファイル」が最初からグループ化されていたりします。

今回はこの動画ファイルと音声ファイルのグループ化を解除してみます。

オブジェクト上でCtrlキーを押したまま右クリックし、メニューを開き「グループ解除」をクリックします。


解除されると、個別で移動させたりすることができます。

 

上のオブジェクトでクリッピング

上のレイヤーにあるオブジェクトの形で切り抜きます。

 

やり方

クリッピングしたいオブジェクト上で、右クリックメニューから「上のオブジェクトでクリッピング」を選ぶ。


下のレイヤーの背景画像が、上のレイヤーにあるオブジェクト(ここでは六角形)の形で切り抜かれて表示されます。


オブジェクトの下の部分に赤いラインが付きます。

レイヤーの右クリックメニューにも同じ「上のオブジェクトでクリッピング」という項目があります。

レイヤーで設定すると、そのレイヤー上のすべてのオブジェクトが対象になるのに対し、こちらは個々のオブジェクトに対して設定します。

参考:レイヤーの「上のオブジェクトでクリッピング」について

 

カメラ制御の対象

右クリックメニューから「カメラ制御の対象」を選ぶと、オブジェクトがカメラ制御の対象となります。

カメラ制御は、立体的な映像を取れるようにするためのものです。

詳細は別記事にて。

 

長さの変更

オブジェクトの長さは変更できます。

 

やり方その1

右クリックメニューで「長さの変更」を選びます。


どのくらいの長さにするか指定する為のウィンドウが開きます。

長さの指定は「秒数指定」か「フレーム数指定」のどちらからでもできます。

・秒数指定

オブジェクトが何秒表示されるかを決められます。

例えば、最初「2.10秒」だったものを「5秒」に変えます。


2.1秒間表示されていた円図形が、5秒間表示されるようになります。

タイムライン上のオブジェクトの見た目の長さも変わります。


フレーム数指定

何フレーム表示されるかを指定できます。

最初126フレームだったものを300フレームに変えます。



300フレーム間表示されるようになり、タイムライン上の見た目の長さも変わります。

 

やり方その2

オブジェクトの端の部分にカーソルを合わせドラッグすることでも長さを変えることができます。

右端にカーソルを合わせ右にドラッグします。


長さが変わります。

 

中間点を時間で均等配置

バラバラに配置された中間点を等間隔で配置します。

やり方

右クリックメニューから「中間点を時間で均等配置」を選びます。


バラバラだった中間点が等間隔で配置し直されます。

 

エイリアスの作成

日本語では「別名」を意味します。

そのオブジェクトに掛けられたエフェクトなどを保存しておいて、同じ演出を使いたい時に呼び出すことで手順を簡略化することができます。

要は手順の保存です。

エイリアスについて詳細は別記事でも解説します。

やり方1

例として、テキスト下のように設定します。

フォント:MS明朝
文字色:緑
X座標:-148.0
Y座標:152.0
太字

ウィンドウ上の表示


この設定を毎回の字幕で使用したいという場合、タイムラインのオブジェクトの右クリックメニューから「エイリアスを作成」を選びます。

エイリアスの名前と、ファイルを格納するフォルダの名前を決めるウィンドウが表示されるので、好きな名前を付けOKをクリックします。


今回は、エイリアス名に「字幕」、格納フォルダに「字幕用フォルダ」と付けました。


フォルダは「aviutl.exe」があるフォルダに作られ、その中に字幕用の「.exaファイル」が作成されます。


この方法でエイリアスを作成した場合、中間点やオブジェクトの長さなど、設定ダイアログにあるパラメータ以外のものも保存されます。

呼び出すときは、タイムライン上で右クリックし、「メディアオブジェクトの追加」にカーソルを合わせると、1番上に出ます。

今回作った「字幕用フォルダ」が表示されるので、そこにカーソルを合わせ、「字幕」ファイルを選びます。


元になった物と同じものが出てきます。

あとは、テキストの内容を変えると同じ設定のままの字幕が作れます。

 

上のやり方では、中間点なども保存できましたが、次の方法では設定ダイアログにあるパラメータだけ保存することができます。

 

やり方その2

オブジェクトの設定ダイアログを開き、右クリックメニューから「設定の保存」→「現在の設定でエイリアスを作成する」を選びます。

あとは、その1と同じようにエイリアス名と格納フォルダの入力ウィンドウが出てくるので、入力していきます。

呼び出し方も同じです。

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